中小企業にとってのデザインとは何でしょうか?
デザイン経営とかデザイン思考は一体何を意味するのでしょうか?
そもそも、デザインはどう活用できるのでしょうか?
中小企業にとってのデザインとは?
デザインになにができるかをシリーズ「デザインにできること」で一緒に考えていきたいと思います。
#1 デザインに出来る事
まずはデザインが社会やビジネスのどんなシーンで活躍しているか、デザインのジャンル別に整理してみます。ざっと思いつくところですと、以下のような感じでしょうか。
- プロダクトデザイン
- 家電・家具・日用品
- ユーザー体験と機能性の両立
- 素材・構造・製造プロセスとの関係
- 建築・空間デザイン
- 店舗・オフィス・展示会ブース
- 動線計画と空間体験
- ブランドの世界観を空間に落とし込む
- ファッションデザイン
- 衣服・アクセサリー
- 機能性とスタイル
- 流行と文化的背景の反映
- グラフィックデザイン
- ロゴ・名刺・パンフレット・広告
- 情報整理と視覚化
- 印象形成と記憶への定着
- システムデザイン
- サービスの仕組み・業務フロー
- 顧客体験の向上
- 人や情報の流れを最適化
- ウェブデザイン
- ホームページ・LP・ECサイト
- 情報設計とUI/UX
- 集客とブランディングの両立
- 概念デザイン
- 社会課題の解決
- 新しい価値観・意味づけの創造
- ストーリーテリングとの連動
実は日常生活のあらゆるものにデザインがあるのが、現代のわれわれの暮らしです。おそらく、朝起きてから眠りにつくまで、デザイン性の無いものなんて、通勤中に遠くに目る山々とか、ランチで食べたプチトマトとか、帰り道にふと見上げた夕焼けとか、自然物くらいじゃないでしょうか。
朝起きたときに視界に入るもののすべてがデザインされています。
今や我々の身の回りのもので、デザインされていない人工物はないと言っても過言ではないでしょう。お子さんが小学校の工作で作った小物入れだってデザインですよ。
身近過ぎて意識しないってレベルがデザインかもしれません。
ファッションが好きなら、時計が好きなら、車が好きなら、アイドルが好きなら、それぞれのデザイン性に目が行くことと思います。
中にはデザインが気に入ったからこの扇風機にしたとか、形がいいからこのゴミ箱にしたとか、ついパッケージで新しいお菓子を買ってしまったり、インスタ映えするカフェのランチをわざわざ並んで食べてみたり。
デザインは日常でも仕事でも、リラックスたむでも、ピンチの時でも、とにかく今の日本社会はデザインにあふれています。
救急車の警告灯もサイレンも、音も含めてデザインです。
危機感を感じる音。遠くまで聞こえる音。雑踏に紛れてしまわない存在感。
すべて、意図的に設計された「デザイン」です。
居酒屋のメニューものデザインなら、電車のつり革もデザインです。
目的があり、もしかすると意図的ではなく、居酒屋のおやじさんが経験で何となく書いているのかもしれませんが、デザインです。
こんなに身の回りにデザインがあふれているのに、いや、あふれているからこそデザインを気にしなさすぎではないですか?
というわけで、次はデザインという言葉の意味を考えてみます。
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